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暗室の作り方

暗室を作る、というと、かなり大げさな印象があります。作るのも大変です。
予算もそれなりにかかるし、なにより、部屋選びの時点から、暗室作成の事を頭に入れて部屋を建てる、(借りる)など、していない人が殆どでしょう。既に住んでる部屋を思い立って暗室に!と言っても 本格的なものを作るには相当な労力が必要になります。しかし、頭を使えば暗室作業そのものは、意外に簡単に出来ちゃったりするもんです。

「暗室を作る」などと、初めから構えずに、まず、作業場を確保する といった気持ちで始めるのでよいと思います。

暗室作業に最低限必要な事は,

  • 暗いこと(暗く出来る事)
  • 電気が来ている事(引き伸ばし機や、暗室ランプに必要です)
  • 水道(水)が確保できる事
  • 排水路が確保できる事
  • 作業スペース

以上です。結構難しいですか?や、実際難しいんですけどね :)

何が一番やっかいか?と言うと、「暗くする」ことだと思われ価値です。でも後で詳しく書きますがカラーの引き伸ばしをするのでなければそれほど難しくはありません。、住んでいる環境に左右されますが「夜」しか作業しないなど工夫次第でどうにでもなっちゃったりします。(実際カメラマンは昼写真を撮り、夜伸ばす方という生活になりがち)
むしろ、「水場の確保」の方がやっかいです。あと、暗室は「臭い」。薬品は有毒。さてどうしましょうかね。

でも良く考えてみてください。なにも、暗室作業を全て単一の部屋で行う必要は無いんですね。次項で、色々パターン別に見てみます。

お風呂場を暗室にする

定番です。

大抵、家の北側にあり(直射日光が入りにくい)、あまり窓も無いし、水は豊富(当たり前か・・)。
風呂なので,作業終了後の片づけが「ざんぶざんぶ」とおおらかに行えて、清潔です。ついでにてめぇも風呂沸かして入っちまえば、定着液臭くなりがちな写真マニアの悩みも一挙に解決です。(電気物は先に片しちゃってね。でないとかなり痺れます)

難点は、準備が結構面倒くさい。だから、たまにやる派向きです。夏はあちいし、冬はさみーです。
その度かたつけなければ、風呂に入れない事。引き伸ばし機、暗室電球の電源の確保が難しい事、冷暖房が難しいくらいなもので、初心者向きです。ユニットバスならより簡単に暗くできます(狭いので六切り伸ばし以下までがせいぜいと思ってください)

少々換気扇や煙突や、通気口から光が漏れてるような気がしても、 気のせいとして、とりあえずやってみて! (とりあえずはモノクロの引き伸ばしからね)意外と影響ないでしょう。丸1日印画紙裸で置いといたりしなけりゃ、たいていは大丈夫ですよ。夜なら完璧です。

では、実際に作ってみましょう◇
まず暗幕を張りましょう。
窓は小さい場合が多いから、もしかしたら、遮光性の有る板切れをうまいことはめ込むなり、打ちつけるなり(笑)してもよい。

もし、直射日光が入る場所に風呂場がある様なら外に廻って、外と内側両方を遮光するとよいです。(この場合は、夜しか作業しない方が楽かもしれない)

電源コードは風呂場の外から引っ張ってくる事になると思いますが、出きるだけ水場から離すように。感電してもしらないよ! (笑・・・・ってる場合じゃないぞ)

一般的に、風呂桶の蓋の上に引き伸ばし機を置くっつーパターンになります。フタは、ぐらついたり、へこんだりするようなら、しっかりしたものを別に用意しなければなりません。伸ばしの際はやはり、身体を洗う時座る椅子の上に座る羽目になるので、なんか寂しいですが、別に新たな椅子を用意するほどのものでもあるまい。ユニットバスの場合はやはり、便座の蓋をしてその上に座ることになる。便座カバーは丈夫なものにしないと壊れるからご注意。蓋をしないで座るという手もあるが……味噌クソ一緒っぽくてなんといいますか……ある意味便利?

バットは床に置くなり、風呂桶の中を利用するなり、各自Myバスルームの仕様に合わせて、適宜使い易いように配置してください。 あと、風呂場への入り口に暗幕を垂らせば、出来あがり。簡単です。
*くどいようだが、まずは、夜になってから作業しましょう!

バリエーションとして、脱衣所があるなら、そこも遮光して、引き伸ばしは脱衣所で、現像処理、水洗は風呂場で、とすれば、電源確保も漏電の心配もなく、さすがです。難点としては脱衣所に付き物の鏡に己の姿が暗室ランプの赤い光りでぼんやり映って不気味です。

(>_<)断念したほうが良い場合(>_<)ザムネン!

  • 家人に風呂好きがいる場合(嫌われます)=嫌われましょう!
  • ユニットバスで、家族持ちの場合=作業中トイレ使えません。きっと嫌がられますので嫌われましょう! (いやこれは辞めた方がよろしい)
  • 大型の引き伸ばし機をお持ちの場合=セッティングだけで疲れます。他の方法を模索するのが賢明です。
  • 余りに日当たりが良すぎる、眺めの良いヒノキ作りの素敵なお風呂をお持ちの方=暗室くらい別に作れこのやろう!

押し入れ暗室

写真学校学生御用達。

下宿してる人、風呂無しアパート向き。

押入れに物があんまし入ってない事が前提です。もう、押入れの床は定着液臭くてたまりません。すげぇです。が、知ったこっちゃ無いっつーくらいの意気込みが欲しいところです。

基本的にこういうお宅はお風呂がありませんから、水洗は台所か、共同炊事場で行います。あまし夜中にやると近所迷惑なので、昼にやりましょう。もっとも、そういった下宿は元々日当たりが良好で無いので、遮光性はあまり問題ありません(笑)。では早速作ってみましょう。

  1. まず、「ふすま」をとっぱらいます。
  2. 次に一応ビニールシートなどを、あくまで気持ちで敷きます
  3. バット、伸ばし機、ランプなどを適宜セットします。
  4. 押入れの上の「桟(さん)」の部分に画鋲でも、カーテンレールでもガムテープでもなんでもいいから、暗幕をセットします。この場合できるだけ大きな暗幕を使う事。
  5. 暗幕を背にしょって、男らしく汗だくになって作業します。

利点は・・特に無いが、お手軽です。それ以外のすべてが難点となります。

@@@ 断念したほうが良い場合 @@@

  • 清潔好きな彼女がいる場合(嫌われます)
  • 礼金敷金を、どうしても返してもらいたい場合(どうせ帰ってこないよ~)
  • ドラえもんなどが住んでいる場合(帰って貰え!)

兼用暗室・1

正直言って、お風呂や、押し入れ暗室では、やっててあまり楽しくないです(笑)やはり、本来の部屋で作業する方が快適に決まってます。 なにより、冬、真夏にそれを感じます。 遮光出来ればもうそこは暗室です。問題は、何処で、現像、定着、水洗をするか?ってこと。 何処までの処理を、通常の部屋で行うかが問題となります。

兼用暗室・その1::薬品処理まで、と水洗場所を別ける方法

現像処理の際、一体何処まで暗くしていれば良いのか(いつ電気つけて良いのか?)という点ですが、科学的に言えば現像後「停止液」に浸け、現像過程が一切ストップした時点となります。この時点で明るくしても、露光した銀はもう一度現像されない限り黒くはなりません(あくまで化学として)。

これを定着液に入れれば、この「未現像」の部分の銀は現像されないまま定着液によって除去されます。(逆に現像液に戻すと真っ黒、?いえいえ、ソラリゼーションという面白い現象が起りますがそれはまぁおいおい別項で。一度停止液に浸けた印画紙を現像液に戻してはいけません。現像液が中和してだめになっちゃいます)
但し、停止液は現像処理を続けるにつれ中和し効果が落ちてくるので、完全に現像処理の化学変化が止まったかどうかの判断が難しいので、通常は「定着液に浸け、処理時間の半分程度過ぎてから」明るくします。その後の処理は明るい場所で構いません。

そこで、引き伸ばし~定着までを兼用の部屋の入り口、窓などに暗幕を張り、暗くして、後の処理を風呂場や流しで行う、というパターンが考えられます。

最大の利点は、冷暖房関連です。普段の部屋なわけですか快適です。他にも風呂場で全て行う場合と異なり、引き伸ばし機の移動がいらない事や風呂場は水洗のみですので、暗室化する必要はありませんし、電源の確保など新たな設備は必要ありません。

一方兼用としてしまった部屋に「現像」「停止」「定着」までの各液の用意をするのは面倒です。廃液の処理も大変です。持っていこうとすると、たいていこぼします。(まぁ、これは、押し入れを暗室にした場合もおなじですが)危険すぎる!

私は、初めは風呂場でやっていたのですが、その度引き伸ばし機を移動するのが面倒になり、風呂場では「水洗」のみとし、伸ばし、現像~定着までを自分の部屋でやってしまう事にしました。定着まで済ませているので、そこから風呂場まで(の道のり)は、明るくて良いわけです。 しかし、残念な事に、押入れでやるのと同じように、部屋が定着液臭くなるのが難点です。しかも、押入れなら、押入れだけが臭いのに、これだと、部屋中くさくなる・・・(T_T)

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