やはり写真は大きい方が「目立ちます」。
特に団体展などでは、 いくら美しいプリントでも、回りより極端に小さいと本当はそうではないのに 「小さくまとまりすぎている」等と心外な評価をされて むかつく時があります。 ついでにいえば、多少伸ばしが稚拙でも、大きく迫力があると、 「荒削りだが、力を感じます」等と言われます。
いずれにせよ、 たいして言う事がないから、定石を踏んでるだけ なので、気にしなくても いいんですが(笑)小さいと言われるより は、力といわれたほうが、 まぁ、気分はいいもんです。 ・・・くだらないけどね。
個展なら他に比べる物がないからまぁ統一してしまえばそうやたらと大きくする必要もないと思うかもしれません。 でも、家で見るより、会場で見ると、思ったより小さく見えて、「あぁ、俺んちてば、すげぇ狭いんだ・・」と今更認識して寂しくなったりします。(実際、大四つ程度だと、展覧会では寂しいですよ。会場の広さにもよるけどね)
理由はともあれ、大きく伸ばす(ここでは、小全紙以上とします)時、いろいろ 出てくる問題点と対策を述べます。 大きく伸ばしたい時に困る事。
引伸ばし機が対応していない
イーゼルマスクに印画紙がはまらない
現像バットを置くスペースが無い
1 について
半切もデフォルトで伸ばせないような伸ばし機の場合は、もうすこしランクの高い伸ばし機の購入をまずお勧めしますが、例えば、全倍などに伸ばしたい場合、大全紙以上にデフォルトで伸ばせる伸ばし機というのは特殊なものになりますから、 その場合は、伸ばし方法を変える必要があります。
伸ばし機の台座から、支柱を取り外し、逆向きに取り付けます。
そして、伸ばし機を机の上などにセットしたら、イーゼルを床等置き、距離をかせぎます。
又、壁面投影法を用いる方法もあります。
伸ばし機の「ヘッド」を90度傾けます (大抵の伸ばし機なら、出来る様になっていますから、説明書にしたがって下さい) 壁に印画紙をセットした上で、焼きつけます。
他に引伸ばしレンズの焦点距離を短い物に変える レンズの性能にもよりますので、御薦めはしませんが、40mmなら、50mmより、短い距離でより大伸ばしが可能です。
2について
これも意外に盲点です。サンダースのイーゼル等、高級品をお持ちの方は良いでしょうが、普通はなかなか大変です。また、大全紙対応のイーゼルは高価、かつそれなりの大きさがあり、普段は結構邪魔なものです。>>なんとか買わずに済ます方法はないか?
伸ばし機台座に、印画紙の四隅を抑える工夫をする>
コーナーの例
<—-テープで台座に貼りつけます
このように紙テープ等でコーナーを4っつ作り、そこにはめ込むことで、印画紙を固定します。 テープの止め方はいろいろ考えられるので試してください。(印画紙がそり易いので、余白は充分取り、コーナーもなるだけ大きなものがよいです。35mmからのプリントなら、比率的に上下が開きますから、余白を取り易いかと思います )
ブックマットを利用する>>上記の方法をより推し進めたもので、窓の開いたブックマットで印画紙の四辺を抑え込みます。ブックマットについてはこちらをご覧下さい。
3について大全紙用バット・・デカイですよ~。スペース、四畳半じゃだめですね。ではどうしようか?
◇我が国伝統農法、「段段畑(ちょっと違うけど)」方式>>
棚、あるいはツッパリ棒などで段段にバットをセットします。 少々使い勝手は落ちますけど、しかたないです(笑)当然、素手で作業する事になるので、女性は特に手荒れには充分気をつけて下さい。いずれにせよ、全紙程度の大伸ばしの場合 ピンセットで持ち上げようったって、無理です。
下に行くほど少しずつ手前に出るよう棚を構築できれば、最高です。
◇タンク現像をする>>
JOBO製品などの、印画紙用現像タンクを使用して現像します。カラー自家処理用に各種出ていると思います。
タンク現像での注意点>>殆どのタンクはカラー用です。つまり、RCペーパー、CBプリント チバクローム等で処理する為に作られています。バライタでは・・・かなり難しいですよ。(出来ない事もないけどね)
◇ 荒業>>
風呂バ等のある程度広いスペースに、露光済みの印画紙を置き、上から現像液をぶちまけます(あるいは、スポンジ等で塗りたくる)これ、結構面白いです。意外な効果が出る事も!
◇ハンガー現像(特注品が必要です)>>

↑こういった感じの縦長タンクにハンガーで吊るした印画紙を入れ処理します。